なんとか復帰してます。
さて先週末、世間を騒がせた、
某証券会社の誤発注問題。
個人投資家の一人である自分としては、
数百億というその金額や、ネット取引の恐ろしさ、みたいなものに、
やはり興味がいってしまうところ。
特にそのスピード感。
たった数分の間に、数百億の利益が吹き飛んでしまった訳ですからね。
中には数千万稼いだ個人投資家もいたとか。
まさにデイトレーダーの本領発揮、というところでしょうか。
ただ一方、金融システムエンジニアの一人である自分としては、
誤発注をしたオペレーター本人の資質、
そのミスを許した某証券会社のチェック体制、みたいなものに、
どうしても興味がいってしまいます。
私が今の仕事をして、一番学んだのは
「人間とは、必ずミスをする生き物である。」
ということ。
それは、新人であろうがベテランであろうが関係ありません。
程度の差はもちろんあれど、
「ミスをしない」なんて絶対にあり得ない。
「経験があるから、大丈夫だろう。」
という思い込みが、実は一番怖いのです。
私も何度となくハマりました(汗
今回のミスをしたオペレータも、
おそらくある程度の経験者であったと推察します。
普段の経験があったからこそ、
せっかく出ていた「誤発注の警告」を、
「いつもの事だ」と、つい見逃してしまったのでしょう。
だからこそ、機械的に(←人の判断を入れることなく、という意味)
二重・三重のチェックを行うシステムを確立しなくてはいけません。
それが品質の向上、ひいては企業評価の上昇に繋がります。
ただ、これを実際にやるのは難しいんですね。。。
費用・時間といったリソースの制限は当然ありますし、
何より、「対人関係」という要素を無視することはできません。
仕事をするのはロボットではなく、人間ですからね。
しかし、そうやって二の足を踏んでるうちに生じた一つのミスで、
会社全体を傾かせる結果になることもある訳です。
特に金融決済系システム。
私も何度か薄氷を渡ってます。。。
今回の事件、
特に自分のようなシステム業界の人は、
とても他人事とは思えないのではないでしょうか?