今日のニュースで、
某大手S信託と、某大手C信託との経営統合が発表されました。
このニュース、他人事ではありません。
どちらも私が長年深く関わっているアカウントなので、戦々恐々。
「2つが一緒になるから、仕事は半分になるかも☆」
なんて話があるはずもなく、むしろその逆。
システム統合に向けて色んな作業が束になってやってきます。
「特需」といえばそこまでなのですがね。
それでなくても、
某大手N信託と、外資が手放した某N信託との統合が決まり、
ここ何ヶ月も振り回されているというのに。。。
「規模の経済」なんですかね。
みんな囚われすぎだと思うのですが。
実際、自分も統合の現場を目の当たりにしていると、
外見だけ統合を果たしても、
内部的には継ぎ接ぎ状態で見切り発車せざるを得ず、
本当の意味での統合が達成されて相乗効果を生み出すには、
相当の時間が必要だな、と実感します。
現在担当しているプロジェクトを見てもそう。
(詳しく書くと消されそうなのでやめますが。)
ぶっちゃけ、金融システムの現場にいる人間には、
統合によるシナジー効果とかそんなものは正直知ったこっちゃ無いわけです。
特に銀行側の担当者は、障害を出したら追求されるのは自分たちなので、そりゃ安全策に傾きますよ。
なので、我々提案側があるべきデザインを提示してみても、
現行システムへの悪影響が否定できない限り、
見送りの憂き目に遭うわけです。
結局、本当の意味での統合による恩恵は受けられず、
焦った経営者が、更なる巨大化に走ってしまう結果に。
実は内部崩壊が起きかかっているのにも気づかずに。
もっと肝の据わったトップが、
長い目でどーんと構えて一から作り直すぐらいの気概を持てば、
日本の金融システムにも光が差すと思うのですが。
何か愚痴なのか良く分からなくなってきたのでおわり。